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令和7年度 第43回福祉体験作文コンクール 南知多中学校生徒が入選しました!!

毎年行われている「福祉体験作文コンクール」。

今回、南知多町立南知多中学校の生徒が入選しました!!

愛知県内186校324編の作品が応募され、うち、中学校の部での入選です。

下記に作品全文を掲載します。是非読んでみてください(*^-^*)

 

『大事な「とよちゃん」』

南知多町立南知多中学校1年  濵口 凛

 

 曾祖母の「とよちゃん」は九十二歳です。私が生まれた頃に認知症になりました。私は生まれた時から認知症のとよちゃんと暮らしています。

 ずっと一緒に暮らしているので、作文に書いて人に伝えるような行動をしているわけではないし、とよちゃんも病気のことを人に伝えられるのは嫌な気持ちになるかもしれないと思い、この作文を書くことは、あまり気が進みませんでした。しかし、母は、

「認知症の人と一緒に暮らしている人にしか分からないことがあるし、とよちゃんはひ孫が自分のことを作文に書いてくれて、うれしいと思うよ。」

と言いました。それで、普通の生活を書こうと思いました。

 はじめの頃は、何度も同じことを言ったり、同じ物ばかり買ってきたり、自分の部屋に何枚もタオルを持ち込んでいたそうです。

 しかし、最近のことはすぐに忘れてしまうけれど、小さかった私に「すずめの学校」とか「うさぎとかめ」などの歌をよく歌ってくれていたそうです。また、お手玉やまりつき、あやとりなどをして一緒に遊んでくれていたそうです。

 母たちには、戦時中は食べ物がさつまいもくらいしかなかったことや、住んでいた所の近くに米軍基地があったこと、子供の頃は、わらぞうりを自分で編んではくけれど、一週間程で壊れてしまうので、また新しく編むこと、飼っていた鶏が生んだ卵を、毎朝鶏小屋へ取りに行くことなどを話してくれて、昔のことはよく覚えているようです。

 私は、とよちゃんと話す時、とよちゃんは耳が遠いので、大きな声で優しく、まず名前を呼びます。私が話しかけていると気付いてもらうためです。それから、ゆっくり区切って話をします。少しでも話を分かりやすくするためです。母がそのように話しかけているので同じようにしています。

 リビングでは、床に物が落ちていないか気をつけています。幼い妹がおもちゃやボールを床に置いたままにすることがあるからです。とよちゃんがつまづいて、転んだりしたら大変です。

 一緒に出かける時は、車から降りる時など足元に段差がないか確認します。車止めなどに気付かず転んでしまうといけないからです。危ない所があれば、さりげなくそこを通らないように、また、とよちゃんが気が付くようにしています。

 とよちゃんは、デイサービスやショートステイに行くと、私や妹のことをうれしそうに、いつも話しているとスタッフの方が教えてくれました。私もとてもうれしい気持ちになりました。

 さて、作文を書くにあたり、「認知症」について少し調べてみました。症状としては、もの忘れがひどい、判断力や理解力がおとろえる、時間や場所がわからない、人柄が変わる、不安感が強い、意欲がなくなるなどがあるそうです。確かに、とよちゃんの症状に当てはまることが多いと思いました。日付や曜日が分からなくなることが多いので、「今日は、火曜日だよ。」と教えます。母が見当たらないと不安になるようなので、「今、買い物に行ってるよ。もうすぐ帰ってくるよ。」と伝えます。

 認知症の進行度は三年から二十年以上と個人差があるようです。少しずつ、できないことが増えてきたとよちゃんですが、家族七人分の洗濯物を、母や祖母より丁寧にきれいに毎日たたんでくれます。たくさんの洗濯物なので、時間はかかるけれど、それがとよちゃんの仕事です。

 これから、少しでも進行を遅らせられるように、安心できる環境で、私たち家族と過ごし、今まで通り、見守って、笑顔で声をかけていきたいと思います。大事なとよちゃんが長生きできますように。

 

作文ですが、まるで、「とよちゃん」へのお手紙のような素敵な作品でした。

社会福祉協議会職員全員、とても心が温まりました。

認知症になっても、住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、取り組んでいきたいと感じました。

 

入選、おめでとうございます!!

 

愛知県社会福祉協議会ボランティアセンターのページに

⇓  過去の優秀作品集も掲載されております。こちらも是非ご覧ください。

http://aichivc.jp/education/contest.html

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